シルクスクリーンとジクレー・デジタルプリントの違い|手刷り作品はどう作られる?
シルクスクリーン作品とジクレー/デジタルプリントは、どこが違うのか。
見た目が「紙に印刷された作品」であっても、つくり方は大きく異なります。1188では、KABUTOMUSHIを3色のシルクスクリーンで一枚ずつ手刷りしています。
シルクスクリーンは、色ごとに版を作って刷る。
シルクスクリーンでは、絵柄を色ごとに分け、それぞれの版を作ります。インクを版の上に置き、スキージーで押し出しながら紙へ転写します。複数色の場合は、乾燥や位置合わせを行いながら、色を一層ずつ重ねます。
KABUTOMUSHIではBLACK / OLIVE / MUSTARDの3色を使用し、3枚の版から一色ずつ印刷しています。
ジクレーやデジタルプリントは、画像データを出力する。
ジクレーや一般的なデジタルプリントは、画像データをプリンターで出力する方式です。細かな階調や色数を再現しやすく、同じデータから安定した出力を作りやすい特徴があります。
一方、手刷りのシルクスクリーンでは、インクの厚み、版の重なり、刷り圧など物理的な工程が仕上がりに直接影響します。どちらが上ということではなく、作品の作り方と質感が異なります。
一枚ごとの差が残ること。
シルクスクリーンを手刷りすると、同じ版と同じインクでも、インクの濃淡やわずかな位置の差が生まれます。1188では、その差をすべて許容するのではなく、実物を確認し、作品として残すものを選びます。
KABUTOMUSHIは22枚を印刷し、その中から18枚を良品として選定し、Edition 18としました。
限定版のシルクスクリーン作品として。
KABUTOMUSHIは390 × 520 mmのTMKポスター紙に印刷した3色のオリジナルスクリーンプリントです。版制作約5時間、印刷約5時間、合計約10時間をかけて制作しています。
完成画像だけでなく、「版を作り、色を作り、紙へ刷る」という工程そのものを含めて作品を見てもらえるよう、1188 FIELD NOTESとして制作記録も公開しています。
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